<執筆者:弁護士 生田秀>
本コラムでは、子どもが4人以上いる場合の養育費請求について解説します。
家庭裁判所の養育費算定表は便利ですが、子どもが3人までの場合しか対応していません。
子どもが4人以上いる場合は、標準的算定方式で算定式に当てはめて養育費の金額を求めます。
標準的算定方式については、こちらのコラムを参照。
例えば、14歳以下の子が4人いる場合は、
子の生活費=義務者の基礎収入×((55+55+55+55)÷(100+55+55+55+55))
子が18歳、16歳、10歳、7歳であれば、
子の生活費=義務者の基礎収入×((90+90+55+55)÷(100+99+99+55+55))
です。子が5人以上の場合も同様です。
あとは、子の生活費を権利者・義務者の基礎収入割合で按分して、年額の養育費を算定します。