【債権者のプロフィール】
女性(職業:営業 フルタイム)
対象児:3歳(回収成功時)
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【コニアスへ相談するまでの経緯】
-今回養育費を請求した相手方について教えてください。
Nさん:協議離婚した当時は、「養育費は支払う」と言っていました。ところが離婚後、「子どもには会わなくていいから支払わない」と言われました。
知り合いの弁護士や法テラスにも相談してみましたが、まず着手金が必要ですし、費用が高くて、自分自身で養育費請求の調停を申し立てました。結果、無事に審判はおりましたが、一度も支払われることはありませんでした。
-養育費の請求についてご自身で行なったことを教えてください。
Nさん:困って裁判所に聞いたら、養育費の強制執行には、相手の現住所や勤務先、預貯金などの情報が必要で、それが分からないとできません、と言われました。「履行勧告」を勧められ、何回か行ないましたが、全く効果はありませんでした。
そんなとき、コニアスの情報を友人から教えてもらい、正直、期待はしていませんでしたが問い合わせしました。
【実際の流れ~弁護士との電話相談、そして財産開示命令申立へ~】
相手方の銀行口座も、勤務先も不明。生命保険なども加入していない…
債務名義(養育費の取り決め)が審判だったことから、財産開示手続を申立てすることに。
すると、相手方は財産目録を提出し、期日当日も裁判所へ出頭してきたのです。
勤務先、預金などの財産情報を開示し、「差し押さえは困るので未払い分は親に借りて払う。その後は審判書通りに払う。」という回答が得られました。
-弁護士から方針を聞いたときは、どんな心境でしたか。
Nさん:財産開示手続を行ってもダメだったらもう諦めよう、あまり期待はしていませんでした。
-実際に回収した金額が振り込まれたとき、どんな心境でしたか。
Nさん:正直、びっくりしました。
弁護士へ依頼すると、自分の負担は、作業的にも心理的にも軽くて、とても楽でした。弁護士費用も一般的な着手金などが不要で、成功報酬だから費用倒れの心配もなく安心していられました。
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お子さんがまだ小さく、お仕事もフルタイムで働いているNさん。インタビューに対して淡々と答えてくださるNさんでしたが、毎日時間に追われる中でようやく手にした審判の結果も履行されず、とても大きな失望感があったことと思います。
今回行なった「財産開示手続申立」ですが、来春より法改正となり、より強制執行がしやすくなります。「第三者からの情報取得手続」という手続が新設されて、養育費を支払う義務がある人の勤務先に関する情報を、裁判所が市町村や年金事務所に照会する手続が新設されます。
詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
本ケースでは、「第三者からの情報取得手続」が始まる法改正前に養育費を回収することができましたが、法改正の動向にも、ぜひご注目ください。