【債権者のプロフィール】
女性(職業:フルタイム)
対象児:中学生(回収成功時)
【コニアスへ相談するまでの経緯】
-今回養育費を請求した相手方や離婚当時の状況について教えてください。
Rさん:産後まもなく、相手方の不貞が原因で離婚しました。突然の出来事でしたが、両親のサポートもあり、産後1ヶ月半で職を探し、働き始めました。
まだ子どもが小さかったので、養育費はきちんと支払ってもらいたいと思い、色々と調べた結果、公正証書での取り決めがよいと判断しました。ところが、約束の日、相手方は公証役場に現れず、その後、次の約束も取り付けられませんでした。
結局、離婚調停となり、自分ですべての対応をしました。
今思い返すと、当時はスマートフォンの普及前だったこともあって、情報収集の時間を捻出することが大変でした。子どものために諦めたくないという気持ちが強かったです。
-その後、どのようなきっかけでコニアスへ相談されたのですか。
Rさん:調停後、約束通り養育費が支払われることはなく、相手方は財産を守るためか、資産の名義を変えました。再度、法的手続きを行うために、法テラスへ相談し、代理人を立てました。そして、慰謝料と当時の未払い養育費について預金を差押えたところ、相手方から一括で支払いがありました。
法テラスは、回収できなかった場合でも弁護士費用は発生しますので(※1)、依頼には勇気がいりました。結果的に回収できましたが、自分が置かれている現状、今後どのような選択肢があるのか、自分で理解するための苦労もありました。
その後、また一切支払われなくなり、履行勧告は電話でできるので何度もやりました。以前の代理人からも、内容証明を2回送ってもらいましたが、無視されました。そこで、コニアスへ申し込みをしました。成功報酬制だったので、安心して依頼できました。
(※1:なお、法テラスは収入要件を満たす場合は相談は3回まで無料で、事件を依頼する場合には着手金の立替が発生します。)
【実際の流れ~役員報酬差押え→取立訴訟に進み和解へ〜】
相手方は自営業であるため、役員報酬の差押えを行いました。差押命令は発令されましたが、代表者は相手方であるため、支払いがなされず、取立訴訟に移行しました。期日に相手方が出頭してきたため、交渉を行い、和解となりました。
-相手方と和解が成立したときは、どんなお気持ちでしたか
Rさん:時効の認識について理解が誤っていたことは、ショックでした。時効を止めるために内容証明を送っていましたが、それだけでは足りなかったと教えて頂きました。やはり、自分で調べて法的手続きを行うことには限界があり、もっと早く弁護士さんへ相談すべきだったと思いました。
交渉の結果、和解が成立し、相手方にはまとまった金額を一括で払ってもらえましたが、やはり、本来の約束通りに毎月きちんと払ってくれれば、という想いがあります。子どもが小さいうちに離婚したので、一緒に暮らす期間もほとんどありませんでした。面会の希望もなかったので、親としての自覚も持てないままなのかもしれません。
今後も支払いをきちんと継続してくれることを切に祈っています。自営業だと相手方次第で、裁判所からの書面も右から左へ流されてしまいます。勤め人のように、給与を差押えられて職場に迷惑をかけることもなく、社会的な制裁がないと感じます。
ーお子さんにはどのように伝えていますか。
Rさん:もう少し落ち着いたら、話す予定です。これまでも、年齢に応じて父親の話はしてきました。父親の家の近くを通ったときには、「あそこが家だよ」「会いたかったら会いに行ってもいいんだよ」といった話もしてきました。
-最後に、同じように不払いで困っている方へメッセージをお願いします。
Rさん:私は、実家の両親の助けもあり、産後すぐに始めた仕事を今も継続して就労できています。養育費が不払いでも、実家の助けや経済的に安定した基盤があることは本当に恵まれていたと思います。
毎日の生活に困っているひとり親の方は多くいると思います。養育費を請求したくても、法的な手続きを当事者が行うことはとても大変です。私は、自分自身で調停を対応しているので、裁判所の手続きの煩雑さ、時間を要することは、よくよく理解しています。適切に情報収集することだけでも大変な労力です。
養育費は、当然の義務として、当たり前に支払って欲しい、そんな社会に早くなって欲しいと願っています。
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残念ながら、一般的に、相手方が自営業の場合は、勤め人の場合より回収が困難なケースも多い傾向です。コニアスは成功報酬制ですので、着手金お支払いのご心配はありません。立て替えさせて頂く実費費用も、回収成功した場合のみのご請求となります。お一人で悩まず、まずは、弁護士へ相談してみてください。